【パターン理解で利益倍増】エリオット波動とは?画像でわかりやすく解説!

FXで利益を出すには、相場の分析が欠かせません。

ですが、FXを始めたばかりの人にとって分析は非常に難しいものだといえます。

この記事では、「FXで利益を出したいけど、分析がよくわからない」

という方のために有用な分析手法の一つである

エリオット波動」について解説していきます。

エリオット波動とは?

エリオット波動とはチャート分析理論の一つで、世界中のトレーダーが愛用している相場分析手法です。

 

簡単に言うと「相場の値動きには5つの上昇波と3つの下降波という周期的なパターン」がある、ということです。

このパターンは、人間の集団心理によって繰り返されるとしており、数分から数年、数十年といった様々な期間で観察されています。

 

もともと、株式市場の分析から発見された理論ですが、現在は為替にも通用する分析手法として多くのトレーダーが活用しています。

エリオット波動の基本

エリオット波動は5つの推進波と呼ばれる波と3つの修正波と呼ばれる波から構成されます。

上昇相場は上げ→下げ→上げ→下げ→上げ」という5つの連続した波動から成り立ち、その後には「下げ→上げ→下げ」という3つの波動による下降調整相場が続きます。

下降相場ではその逆で、「下げ→上げ→下げ→上げ→下げ」、「上げ→下げ→上げ」というようになります。

値動きのイメージとしては、上昇は「W」下降は「逆さN」の字形で動くと覚えておくといいでしょう。

少し難しい印象を持たれたかもしれませんが、基本的には、以下の原則を押さえておけば大きな失敗をすることはありません。

抑えておきたい3つの原則

1.推進波の第1、3、5波の中で第3波が最も短くなることはない

2.推進波の第2波が第1波を超えて安値をつけることはない

3.推進波の第4波が第1波の高値を下回ることはない

推進派が上記の3原則を満たしている場合、エリオット波動が成立する可能性があります。そのため、その後の修正波を予測して利益を狙うことができます。

しかし、上記の原則を全て満たすからと言って、必ずエリオット波動のパターン通りに動くとは限らないので注意が必要です。

下記に、エリオット波動のパターンをいくつか記載しています。複数のパターンを把握しておくことでより分析の精度が高まるので必ず見るようにしてください。

トレンドによく見られるパターン

・ペナント

上昇・下降の値幅が次第に狭くなるパターンです。三角形を描きながら横ばいに推移します。

通常は徐々に収束しますが、波動の形で上昇ペナント・下降ペナントなどの複数の種類に分かれます。

・フラッグ

高値同士と安値同士を結んだ長方形内で価格が上下し、均衡を保っている状態です。

上昇か下降に進行していることが特徴です。急激な値動きの前に形成されるケースが多いです。

・ウェッジ

値幅の小さな状態が長く続いている状態です。

ペナントより進行方向が鋭利な角度で形成されています。

比較的穏やかな相場時に形成されますが、急激な反発の恐れもあります。

・ダブル

2つの山が出現しトレンドの終わりに形成されます。

上昇の終わりに出現するダブルトップと下降の終わりに出現するダブルボトムがあります。

トップは3、5波の山が、ボトムは2、4波の谷が山を形成します。

・ヘッドアンドショルダー

3つの山が形成される波動です。

5波にあたる真ん中の山が最も高くなるのが特徴です。

トレンドによく現れ、反転のサインです。

・ライン

ライントップと呼ばれる山の頂点が同値に位置している波動です。

相場が横ばいに推移していることを表します。

ラインは1、3、5波の3回天井をつけます。

・ソーサー

ラインとほぼ同じ状況で現れます。

天井が直線ではなく曲線を描いていることが特徴です。

エリオット波動の活用方法

では、実際にエリオット波動のパターンを見つけた場合どのような取引を行えば良いのでしょうか。

ここではエリオット波動をあなたのトレードに活かす方法を解説します。

①利確や損切りのタイミングを考える指標にする

推進波と修正波が予測できれば、利益確定ラインや損切りラインのタイミングを考えるのに非常に役に立ちます。

他の指標と組み合わせて使うことでより確度を高められます。

当然、絶対ではないので一定の可能性があるという程度の判断にとどめておくことは忘れないでください。

②第3波に乗る

エリオット波動を一番活用しやすいのが、第3波に乗って利益を出す方法です。

第3波は5つの波の中で最も上昇・下降する幅が大きく、利益を狙いやすいです。

具体的には第3波の途中で第1波の高値を越えたタイミングで注文をします。決済は第3波終盤がベストです。

③第4波に乗る

次に活用しやすいのが、第4波に乗る方法です。

第4波で第3波と逆の注文をすることで利益を狙えます。

ただ、第4波は第3波に比べて値幅が小さいので第5波の推進波が来る前に決済することを忘れないようにしましょう。

④フィボナッチ・リトレースメントと組合わせる

フィボナッチ・リトレースメントとはフィボナッチ比率と呼ばれる比率を用いて、反発や反落のポイントを見極める分析手法です。

フィボナッチ・リトレースメントでは、「23.6%」、「50.0%」、「61.8%」「76.4%」の比率に自動的にラインが引かれるため視覚的にどこで反転するのかといった判断がし易いのが特徴です。

まとめ

エリオット波動には上げ→下げ→上げ→下げ→上げ」、「下げ→上げ→下げ」(またはその逆)、といったパターンがあり、それを発見することで、トレードのタイミングを見極めることができます。

プロトレーダーも活用している手法ですので、ぜひ他のテクニカル手法と合わせて使用してみてくださいね。

この記事を書いた人

スマキャン編集チーム

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