ファンダメンタルズ分析で見るべきポイント

投資の分析方法には、「チャートの動きや形」を分析するテクニカル分析と、「企業の業績や経済状況」を分析するファンダメンタルズ分析の2種類に大別されます。

投資で利益を狙うには、どちらか片方だけでは不十分で、特に長期的に投資を行っていく上では両方を生かしてトレードをすることが求められます。

この記事では、ファンダメンタルズ分析を使う際に注目すべきポイントを解説しています。

投資で利益を狙う上で、非常に重要なことなので、ぜひ最後までご覧になってくださいね。

ファンダメンタルズ分析とは?

ファンダメンタルズ分析とは、政治や経済、企業業績など市場に影響を与えるあらゆることを材料に分析を行う手法です。チャートを分析するテクニカル分析と比べられることがよくありますが、これらに優劣はありません。

ただ、テクニカル分析の方が理解しやすいため、まずはテクニカル分析を学び取引に慣れてきたらファンダメンタルズ分析を取り入れるのがおすすめです。

FXで注目すべきポイント

経済指標

まず見なくてはいけないのは、経済指標です。

これは政府や中央銀行が発表している経済データで、プロのトレーダーは必ずチェックしています。

経済指標が発表される前後は大きな値動きを見せることもあり、経済指標が発表される時間は把握しておく必要があります。

金融政策

金融政策もまた、非常に重要な指標です。

通貨間の金利差調整分を指す「スワップポイント」を意識して取引するトレーダーにとっては、金融政策次第で状況が大きく変わるため、特に注目されています。

特に、最近はインフレの抑制のために世界的に金融引締が行われる事が多く、更に重要な要素となっています。

要人の発言

各国政府や中央銀行の主要ポストに就いていて、金融政策や財政政策に大きく影響を与える人物の発言にも注目すべきでしょう。

例えば、日銀の黒田総裁が記者会見で金融緩和を続ける旨の発言した際には、金融引締を行っているアメリカとの金利差が意識され、円売りが加速するなどの影響が見られています。

ただ、要人発言もその内容から、今後の経済状況や政策指針を読み取り、相場に与える影響を考える必要があるため他の要素よりも難易度が高いといえます。

地政学的リスク

地政学的リスクとは、紛争や国家間のトラブルのことです。問題を抱えている国は経済的に不安定とみなされ、その国の通貨を保有しているのは危険だと判断されます。

ウクライナ危機が発生した際には、ロシアの通貨であるルーブルの価値が大幅に下落しました。

このような事態を回避するために、取引を行う通貨の国がどのような地政学的リスクを抱えているのか、事前に把握しておくことをおすすめします。

株式投資で注目すべきポイント

企業の決算発表

株式投資におけるファンダメンタルズ分析の基本は企業が発表する決算発表です。

ただ、決算報告書は、その企業が活動した結果にすぎず、これらのデータを元に将来を予測しなければならず「どこをどうみるか」が重要になってきます。

その際に意識する視点は主に3つです。

①企業が何で稼いでいるのか
②どのように稼いでいるのか
③今後も稼ぐ環境に変化はないか

これらの視点を持って、企業の成長を予測していきます。

企業価値を計る2つの指標

ファンダメンタルズ分析で企業価値を計るには、EPS(一株あたりの純利益)と、ROE(自己資本比率)の2つを見ます。

EPS(一株あたり純利益)

EPSによって企業の成長性を確認することができます。

EPSとは一株あたりどれくらい利益があるのかを示す指標で、純利益を総発行株数で割ることによって算出できます。

このEPSが順調に上昇している企業は成長中の企業であると判断することができます。

短期間の数値では正確に分析することができないため、数年間でどのように推移しているのかに注目する必要があります。

ROE(自己資本比率)

ROEによって企業の収益性を確認することができます。

ROE自己資本でどれくらい効率的に利益を生み出したかを判断する指標で、純利益を自己資本で割ることによって算出できます。

値が高いほど業績が良いと判断できます。

株価との比較する際の2つの指標

ファンダメンタルズ分析では、企業価値と株価を比較することが重要です。

企業の価値に対して株価が安いときに購入することで、将来的に大きな利益を生む可能性が高くなります。

企業価値と株価を比較する際はPER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)という2つの指標を使います。

PER

PER企業価値に対して株価が割高か割安かを判断するときに用いる指標です。

現在の株価をEPSで割ったものがPERです。

PBR

PBR企業資産に着目して、株価が割高か割安かを判断するときに用いる指標です。

現在の株価を1株あたり純資産(BPS)で割ることによって求められます。

まとめ

ファンダメンタルズ分析はテクニカル分析と併用する

FXでは

・経済指標
・金融政策
・要人の発言
・地政学的リスク

に注目する

株式投資では

・企業が何で稼いでいるのか
・どのように稼いでいるのか
・今後も稼ぐ環境に変化はないか

の視点で決済報告書を見る
そして、企業価値と株価を比較して取引をする

以上を意識することで、より利益を狙える取引を行えるようになります。

是非、あなたの資産形成に役立ててくださいね。

この記事を書いた人

スマキャン編集チーム

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