ADラインでトレンドの転換がわかる!ラインの仕組みや活用法まで解説

FXや株のテクニカル分析で使うラインの1つにADラインというものがあります。

このラインを使うことでトレンドの勢いや終盤を判断することができます。

この記事ではそんなADラインについて詳しくまとめました。

計算方法も載せているので、どのようにして構成される指標なのかという所まで理解していただけたらと思います。

ADラインとは

ADラインとはFXや株のテクニカル分析の際に使う指標のことです。

相場のトレンドを見る為の指標で、チャートのロウソク足と合わせて確認することで、トレンドの転換点などを予測することができます。

株の場合とFXの場合でトレンドを把握するのに役立つという意味では同じなのですが、使い方やラインを構成する要素が違うので、それぞれ説明します。

株におけるADライン

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まず株におけるADラインを説明します。赤いラインがADラインです。

アドバンス・デクラインラインとも呼ばれ、対象の銘柄のうち、上昇した銘柄と下落した銘柄の数を足し合わせたもので作られるラインです。

前日から勝越したのか負け越したのかがわかり、トレンドの勢いなどを判断する際に活用できます。

計算方法

例えば前日に500銘柄中、300銘柄が上昇し、200銘柄が下落したとします。

その場合300-200で、100が前日の数値となります。

このようにして算出した数値によって構成される線が株のADラインです。

活用方法

活用法としては、ADラインが株価と逆の動きを見せた際に、トレンドの終盤を判断することができます。

株のADラインについて以下のようなことが言えます。

【ADラインが上昇している場合】

  • 幅広い銘柄が上昇している
  • 相場に勢いがある

【ADラインが下落している場合】

  • 幅広い銘柄で下落している
  • 相場に勢いがない

ADラインは基本的に株価と同じ動きをします。

多くの銘柄が上昇した方が相場が上がりやすいからです。

しかし、ADラインが株価より先に下がることがあり、そのタイミングがトレンドの終盤です。

例えば、株価は上昇基調にあるのに、ADラインが下落してる場合、株価を押し上げているのは一部の大型銘柄の影響で、他の多くの銘柄は価格を落としているといえます。

一部の勢いのある銘柄がつまずくと、株式相場全体が下落する傾向にあるので、ADラインが一足先に逆の動きを見せた場合注意が必要ということになります。

FXにおけるADライン

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FXにおけるADラインのADはAccumulation(蓄積)とDistribution(離散)を意味します。

資金が増えたり、流れたりしていく動きを表すラインということで、ラインの動きで通貨の需要と供給や市場の勢いがわかります。

画像でロウソク足の下にある赤いラインがADラインです。

数値が大きくなると買い圧力が強くなっていることを意味し、数値が小さくなると資金が流出して売り圧力が強まっていることを意味します。

計算方法

FXのADラインは以下のような計算で成り立ちます。

1つ前のADラインの数値+マネーフローボリューム

マネーフローボリュームとは、ロウソク足毎に買い圧力と売り圧力のどちらの力が強いかを表す指標です。

以下のような計算でどちらの圧力が強いのかを割り出すことができます。

{(終値-安値)-(高値-終値)÷(高値-安値)}× 一定期間の出来高

このマネーフローボリュームに1つ前のADを足した点を繋いでADラインは形成されています。

活用方法

ADラインを見る際にまず抑えてほしいのが以下のポイントです。

ADラインの数値が高い → 買い圧力が強い

ADラインの数値が低い → 売り圧力が強い

これを踏まえた上で、ラインの推移によって以下のような事が言えます。

①ラインが横ばいになっている → 買いと売りで同等の圧力が働いている

低い値で横ばいであれば、取引量が少ないことがわかり、高い場合は多いということがわかります。

②ラインが上がっている → 上昇トレンドで買い圧力が強まっている

③ラインが下がっている → 下降トレンドで売り圧力が強まっている

ADラインはチャートと合わせてチェックします。

一定期間毎に最高値と最安値が定められていて、その範囲で動きます。

例えば下の図のような場合、チャートを見ただけではこのあと下降トレンドに入るのか上昇トレンドが続くのか判断できません。

そこでADラインを合わせてチェックすると、ADラインは中央よりも下にあることからまだ上昇の余地があり、上昇トレンドが続く可能性が高いと判断できます。

ダイバージェンスが発生している場合

ADラインからトレンドを予想する際の指標にダイバージェンスという現象があります。

ダイバージェンスとは通常であればチャートのロウソク足と同じ動きをするADラインが反対の動きをする現象です。

このような場合、価格が大きく変動する可能性が高いです。

下の図のようにチャートが下がっているのに、ADラインは上昇基調を維持しているという場合、チャートは高騰することが予想できます。

逆にチャートが上がっているのに、ADラインは下降基調という場合は急落のサインと言えます。

【まとめ】ADラインを活用してトレンドを予想しよう

今回はADラインについてまとめました。

株やFXにおいてチャートを用いたテクニカル分析は重要です。

そして、テクニカル分析の際にはロウソク足だけでなく、様々な指標を組み合わせて見ることで、より精度の高い分析になります。

ADラインもその1つなので、ロウソク足と合わせてトレンドを判断する基準として活用してください。

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スマキャン編集チーム

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