初心者必見!FXチャートの見方について解説

FX取引をする際に相場の予測に使われる分析方法は、大きく分けて2つあります。

1つは経済活動や資金の流れなどの情報を元に分析するファンダメンタルズ分析

もう1つがチャートやテクニカル指標を用いるテクニカル分析です。

テクニカル分析は超短期から中長期取引まで幅広く応用できるので
FX初心者の方はぜひ覚えておくべきでしょう。

この記事ではテクニカル分析においてメインとなる「チャートの見方」を解説します。

チャートの基礎知識

チャートとは

チャートとは以下のような値動きを表したグラフのことを指します。

BTCのチャート

FXのみならず株価でもこのようなチャートが用いられます。

チャート分析はテクニカル分析の一つで、
過去の値動きやその位置関係から相場の動きを予測します。

チャートの種類

ローソク足チャート

ローソク足チャートはローソク足という図を使って
一定期間の値動きを表したチャートです。

ローソク足チャート

一目で相場が分かるように設計された、情報量の多いチャートです。

図の形状がローソクに似ていることからローソク足と呼ばれます。

ローソク足は2色に色分けされ、それぞれ陽線・陰線と呼ばれます。

ローソク足の各部位の名称です。

ローソク足の部位名称

<値動きを表す部位>

①陽線(ようせん)
始値より終値の方が高かった場合。概ね白・赤など明るい色で表されます。

②陰線(いんせん)
終値より始値が高かった場合。概ね黒・青などの暗い色で表されます。

<為替レートを表すもの>

①始値
最初に取引された価格

②終値
最後に取引された価格

③高値
最も高く取引された価格

④安値
最も安く取引された価格

<ローソク足で表される期間>

ローソク足はさまざまな期間の値動きを
表すことができます。

1、3、5分単位などの分単位での値動きの場合は分足(ふんあし)
1日などの日単位の値動きの場合は日足(ひあし)と呼ばれます。

他にも週足(しゅうあし)、月足(つきあし)、年(ねんあし)などがあります。

ラインチャート

時間ごとの終値を繋げたチャートです。

ラインチャート

大きな値動きだけが分かるごくシンプルなチャートです。

長期的な流れを理解するのには適しており、
比較などにも使用しやすいです。

バーチャート

バーチャートは値動きが棒線で表されたチャートです。

バーチャート例

アメリカやヨーロッパでよく用いられます。

ローソク足と同じく色分けによって「陽線」「陰線」が設定されます。

シンプルなチャートであるため、トレンドが見やすいというメリットがあります。

また、アメリカやヨーロッパで多く使われることから
それらの国々で取引が活発になる時間帯において有用という主張もあります。

チャートの見方の基礎知識

チャートの軸

<縦軸>

チャートの縦軸は価格を表します。

<横軸>

チャートの横軸は期間を表します。

ローソク足チャートの項でも触れましたが
チャートには「分足」「日足」など、
さまざまな時間軸があります。

当日〜2、3日などの短い期間の値動きを見たい場合は
1〜5分足がおすすめです。

時間軸を短くすることで、直近の値動きが分かりやすいです。

逆に、長い期間の値動きを見たい場合、
期間に応じで日足〜年足で設定しましょう。

初心者の方におすすめなのは

①まず長期間の値動きを確認
②少しずつ短期的な値動きを確認
③最後に自分が取引する時間軸を確認

徐々に時間軸を短くしていく方法です。

どのような相場なのか正確に認識してから
取引に臨むことができます。

トレンドライン

トレンドラインとは、チャートに引く補助線のことで、
相場の把握に活用できます。

トレンドライン

トレンドラインは、チャート状の価格がどの相場にあたるのか
可視化するためのラインです。

<上昇トレンドライン>

上昇トレンドとは、相場全体が右肩上がりになっていることを指します。

山と谷が連続する波が徐々に上昇します。

上昇トレンドが発生したら、市場の流れに乗って売買する
順張り手法を取ります。

<下降トレンドライン>

下降トレンドラインとは、相場全体が右肩下がりになっている状態です。

上昇トレンドラインとは逆に山と谷の連続的な波が徐々に下落します。

サポートライン/レジスタンスライン

支持線抵抗線

<サポートライン>

安値と安値を結んだ線のことで、「下値支持線」とも言います。

このラインまで値下がりすると下げ渋る傾向があり、
ここから反転して上昇し始めるパターンが多く見られます。

ただし、サポートラインを抜けて下落した場合は
急速に下落が始まる可能性もあります。

<レジスタンスライン>

高音と高値を結んだ線のことで、「上値抵抗線」とも言います。

このラインまで値上がりすると、伸び悩む傾向があり、
ここから下落が始まるパターンが多く見られます。

ただし、レジスタンスラインを抜けて上昇した場合は
市場のエネルギーが強いことがわかり、更なる上昇が期待できます。

移動平均線

相場の分析に使われる代表的な指標で
過去の一定期間の株価の平均値をグラフ化したものです。

中・長期的なトレンドを表すもので
その角度が急であればあるほど、強いトレンドだと判断されます。

平均移動線

ボリンジャーバンド

一定期間の価格から、相場の振れ幅(ボラティリティ)を測定し
価格の変動範囲を統計的に導き出した指標です。

ボリンジャーバンド

過去の値動きから将来の値動きを予測することが可能となります。

シンプルながら人気の高い指標です。

FXチャートのパターン

FXチャートの代表的なパターンを確認して
チャートの実際の見方を確認してみましょう。

トライアングルフォーメーション

トライアングルフォーメーションは
三角保ち合い(さんかくもちあい)ともいいます。

株価が上下しながらも横ばいの動き(保ち合い)を続け、
その上下の幅がだんだん小さくなっていくことで
チャートの形が三角形になるためこう呼ばれます。

三角形になった後は上下に大きく動くと言われ、
レジスタンスラインまたはサポートラインをブレイクアウトした点が
売買のサインとなります。

フラッグ

フラッグは旗のような形がチャートに現れることから、
そう呼ばれます。

直近の高値・安値で線を引くことによって出現を確認することができます。

上昇の場合は少しずつ右肩下がりに、
下降の場合は少しずつ右肩上がりになるのが特徴です。

ダブルトップ/ダブルボトム

ダブルトップ/ダブルボトムは相場の転換点を表すパターン
アルファベットの「M」や「W」の似た形を取ります。

ダブルトップの場合は直近安値のサポートライン、
ダブルボトムの場合は直近高値のレジスタンスラインを
ネックラインと呼びます。

ネックラインを割り込む/越えることで
ダブルトップ/ダブルボトムが完成してトレンドが転換します。

<ダブルトップ>

ダブルトップとは上昇トレンドが終わる際に現れる、
「M」字型のチャートパターンです。

相場の天井を表し、下落トレンドに転換することを示します。

上昇トレンドの最中に一旦下落し、
その後前回の高値付近まで回復するものの高値を越えずに再度下落します。

<ダブルボトム>

一方でダブルボトムは下落トレンドが終わる際に現れる
「W」字型のチャートパターンです。

相場の底となり、上昇トレンドに転換することを示します。

具体的には下落中に一旦上昇し、その後再び下落するものの前回の安値を割り込まず
再度上昇を始めるチャートです。

まとめ

チャートとは何か?というところから
チャートの指標、パターンまでこの記事では紹介してきました。

チャートを見ることで行うテクニカル分析は
短期から長期まで様々な投資スタイルで活用できる手法です。

まずは基本的なチャートの見方をマスターして、
様々な指標を利用した取引を使えるようになってみましょう!

この記事を書いた人

スマキャン編集チーム

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