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日銀が23日発表した7月の消費者物価指数の「刈り込み平均値」は前年同月比1.8%上昇し、
データが遡れる2001年以降の約20年間で過去最高となった。
CPIの上昇率と下落率の上位品目を除いた基本的な方向性を示すことから、値上げ品目の広がりを映している。
刈り込み平均値は上昇率と下落率の上位10%の品目を除いて算出する。加重中央値は上昇率の高い品目の順に並べ、上から品目のウエートを足していったときに50%近辺に位置する値、最頻値は品目数が最も多い上昇率を指す。
需要と潜在的な供給力の差を示す「需給ギャップ」は22年1~3月期でマイナス3.6%だった。
年換算で20兆円の需要不足にもかかわらず物価の基調が上昇しているのは、
過去22年間でみられなかったほど幅広い品目で値上げが進み、品目の価格変化の分布全体が上昇方向にシフトしているためだ。
日銀は物価の見方について表現を微修正している。
人々のインフレ予想は「短期を中心に上昇」と評価していたが7月に表現を変更し、中長期でも上昇している認識を示した。
物価上昇の要因についても、値上げ品目の広がりを反映するように見方を軌道修正している。
4月には「エネルギー価格上昇の影響」としていたが、6月には食料品の影響、7月には耐久財の影響もあると要因を追加している。